キチマ公募企画、コラム選出作品

①◇◇最優秀賞◇◇◇

<ニックネーム>
伊藤若冲

<新生活をテーマに一言>

若桜(わかさ)

<その一言にまつわるエピソード>

「先生のこと好きやったんです」人影のない理科室の横の階段は、いつもは薄暗くて気味が悪い場所のはずなのに、その日はやけに晴れていて
窓から差し込む光と桜の花びらが、今この瞬間のためにあるように思えて、すこしもどかしかった。
先生は、聞き慣れないセリフにも関らず、いつもの笑顔を浮かべ『ありがとう』と言い、私の頭をゆっくりと撫でた。
私が来年、卒業する前に先生が離任して居なくなってしまうことは全く想定していなかった為、初めての告白はしどろもどろだった。ちゃんと気持ちが伝わっただろうか。”好き”を伝えると当時に私はもう一つ、先生に伝えたいことがあった。
「私、英語の先生になりたいです。だからそれまで待ってくれますか…?」
涙で溺れた私の目は視界がぼやけていた。顔を上げ、先生を見ると、だんだんとピントが合ってきた。そう思ったのもつかの間で、先生の顔が私の目の前にあった。
私の方に両手を置き、『待っとるけ、頑張りんさい!!!』もう聞き慣れたはずの鳥取弁が、なぜかその時、可笑しくてたまらなかった。笑いながら目をぬぐう私の手を強く握った先生の手は、恥ずかしいくらいに熱かった。
これが、先生と私の最初で最後の約束だった。
一年が経ち、私は中学を卒業した。進学先は地元で一番歴史のある進学校だ。
高校に入学してすぐ、私は図書委員になった。
ある日の昼当番、先生や生徒がいないことを確認し、図書室の一番奥にある倉庫の重い扉を開けた。そこには、古い書物や歴史書、そして歴代の卒業アルバムがあり、ほこりをかぶった本棚に背伸びをして、私は一冊を手に取った。10年前の空気をそのまま挟み込んだような新品同様の卒業アルバムに映る人々は、当たり前のことだけど、私と同じ制服を着ていた。私はそれがとてつもなく嬉しかった。
「あっ。見つけた」少し色あせたそのページに移る青年は、科学部の部員なのか、片手にフラスコを持ち、白衣を着てピースをしていた。そして、私の大好きなその笑顔を浮かべていた。

②◇◇優秀賞◇◇◇

<ニックネーム>
村人A

<新生活をテーマに一言>

あんまり期待せずに行こう

<その一言にまつわるエピソード>

新生活となるとついウキウキでワクワクが止まらず、期待大で臨んでしまう。
しかし、現実はそう上手くいかない。大体期待よりも下回る結果となり、マイナスな気持ちとなることが多い。
なので、最初から期待せずに行けば、小さな喜びでもプラスの気持ちになる。10から5と1から5ではまるで違う。

③◇◇優秀賞◇◇◇

<ニックネーム>
ハチマキトカゲ

<新生活をテーマに一言>
雪解けの1ページ

<その一言にまつわるエピソード>
新生活、期待だけではなく不安もあります。
何も書かれていない、真っ白の雪の上に立たされ、滑らずに歩くことができるか不安で仕方がない気持ちになります。
しかし暖かな春が来て、やがて雪は溶けていきます。新生活も同じで時間が経つにつれ自然と慣れていくので心配ありません。

④◇◇優秀賞◇◇◇

<ニックネーム>
あおこ

<新生活をテーマに一言>
カラフルなお花きれいだな

<その一言にまつわるエピソード>
毎年新一年生が入ってきて、カラフルなお花(ランドセル)がたくさん!とてもきれいです。
一年生が小さくて、ランドセルが大きく見えます。このカラフルなお花は6年間ずっとさいてます。

⑤◇◇優秀賞◇◇◇

<ニックネーム>
あまがえる

<新生活をテーマに一言>
一人立ち

<その一言にまつわるエピソード>
生まれて初めての 自分の体を 両足でささえ つかまり立ち いろいろ景色がちがい 興味津々 の 初まり

⑥◇◇優秀賞◇◇◇

<ニックネーム>
角刈り

<新生活をテーマに一言>
ため息

<その一言にまつわるエピソード>
新生活が始まると慣れない環境が、出来事が多く息がつまります。私も田舎から上京した時には今までの環境とはガラッと変わりとても息がつまりました。
そこで”ホッ”と1つため息をつきました。すると気持ちがとても楽になり、新生活を楽しもうという気持ちになりました。

⑦◇◇優秀賞◇◇◇

<ニックネーム>
サンタク老人

<新生活をテーマに一言>
サンタから2回目のプレゼント

<その一言にまつわるエピソード>
新生活を始めるときはとてもワクワクして気持ちが高ぶる。これはクリスマスプレゼントをもらうときの気持ちと同じだ。
そしてサンタは良い行いをしないとプレゼントはくれない。だからこそ新生活から善い行いをしていこうと思う。

⑧◇◇優秀賞◇◇◇

<ニックネーム>
ゆうたあおいゆいママ

<新生活をテーマに一言>
いつでもそのままのあなたで。

<その一言にまつわるエピソード>
生まれ育った西宮を離れて、4月から東京に引っ越します。
小学生の2人の娘たちが、西宮で築いた人間関係をリセットし、新たに東京でお友達ができるかとても心配しています。
どこに行っても自分らしく日々を楽しんでいれば、色々乗り越えていけるのではと思い、エールを込めてこの一言にしました。

⑨◇◇優秀賞◇◇◇

<ニックネーム>
Dooooit

<新生活をテーマに一言>
誰かに見せたい”1杯”がある。

<その一言にまつわるエピソード>
1人暮らしをすると、朝・夜の1人の時間に”たそがれ”をする事があります。
悩み、喜び、様々な感情と共存しながら、私たちは生きていきます。ふと、コーヒー片手にかっこつけながら1杯飲むことも…。
”1人だけど誰かの目を意識しての1杯”、
そんな時間も悪くないかもしれません。

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